「アンダルシアの犬」見て考える各国の義務教育 哲学のフランス、モラルの日本

日々のパリ生活
サマータイムの終焉。
時間の変わり目の夜中の3じは、サルヴァトーレダリの「アンダルシアの犬」を見てた。
狂気!きもい!笑
全然脈略ない夢って時々見るけど、それを映画化した感じ。
あんなわけわからん感覚や感触を映画化できるのすごい。
きもいけど笑、うわー知ってるーこの感覚、てなると思う。イヤミスを読んだ後の感覚!
21分のトーキー映画で一瞬だったけど、忘れられないと思う。
忘れられない理由のひとつは、この映画がフロイトの自由連想法を元に作られているからかなと思う。
フランスではこれを高校の国語の時間に見るらしい。
人間の狂気を学ぶため。
よい面も悪い面も知って、人間を知るため。
人間はキレイなところばっかりじゃないし、矛盾も多い。
それを義務教育で知ることができる豊かさは素敵。
悪い面を知らないと、それは悪いもの。としか認識できなくて嫌悪してしまうので、ひとの矛盾が理解できなくなる。
対処できなくて、視野が狭くなる。結果、自分の人生も狭い視野の中でのものになる。
人は未知のものには、嫌悪で対抗するから。
ダリ見てめっちゃ考えましたが、そういえば日本は道徳(英語、フランス語では訳するとモラル)は勉強するけれど、哲学は勉強しないなーと思った。
フランスでは、哲学は義務教育の中に入ってるらしい。
いいわるいというか、なんか、教育の目的が違うのかなと。
いまのところの印象は、フランスは個人で考える力をつけて、それぞれの魂を高めることが目的で、
日本の教育はモラルっていう箱の中で正解を出すことが目的気味。だから社会は整う。
フランスは、社会はめちゃくちゃ笑。
でも、個人に意志がある。考える。ひとりひとり意見を聞いたらもれなくめっちゃ喋る。笑
どっちが「いい」かはないと思うし、結局わからない。
でも、哲学も、哲学者の名前は暗記するけど、ルソー、ニーチェ、デカルト、どんな哲学か?知らんなー、と。
名前以上のことは、学校を出たあと、自分で探して読んだ本が教えてくれた。
個人的な意見だけど、考える意思がある方が、選択肢を知ることができるし、幸福度は増すと思う。
公開当初はフランスでひとつの映画館で上映する予定だったけど、最終的にロングランのヒット作品になったらしい。
夜中にダリの映画見てお菓子食べながら3時間くらい語ったわ。
体に悪くて、心にはよい週末。

 

Saki

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パリ在住のジャーナリスト、ファッションバイヤー。

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