タイ・バンコク 夜のカオサン通り旅行記

スタートダッシュが遅いので、毎日簡単に夜になってしまうのだけれど、時刻は夜の9時です。

バンコクの繁華街と謳われるカオサン通りにはついぞ行きたいと思っていたけれど、やっと行くことに。

バンコクの中心地、ショッピングエリアであるSiam(サイアム)駅(多分渋谷とか梅田的な感じ)からは、けっこう距離があるけれど、タクシーなら20分くらいで80バーツ(270円くらい)、トゥクトゥクなら30分くらいかかって150バーツ(590円くらい)。

トゥクトゥクにはこの旅行中に乗りたかったので、運転手に声をかけることに。

乗る前に、デパートの中のスタッフに、カオサン通りに行きたいけれど、どれくらいかかるかな?と聞いたら先述の相場を教えてくれました。

トゥクトゥクはぼったくられると有名なので、その可能性を頭には入れていましたが、最初はやっぱり相場より高い金額を言われて。まあどっちにしろ安いからその提案にノッてもいいんだけど、どうせなら払いたいものに払いたい。だからそういうボラれるものには払わないことにしました。この気持ちが、次の日大変なことを起こしてしまうのですが。(別記事にて書きます。)

道すがら約30分でしたが、車の間をすり抜ける2人時々3人乗りバイクや、飛ぶように過ぎる街並みー店じまいしたシャッターと、散乱した果物や焼き鳥などのゴミ、連なる荒廃したフェンスーを見ていたら、あっという間。高画質なカメラを先ほどバンコクの秋葉原と言われるMBKにて手に入れたので、調子に乗って写真をバッシャバシャと撮りました。

このときの写真のほとんどには、このトゥクトゥクのチープで垢抜けない、でもどこかホッとするカラフルな車内の一部が写っています。

さながら、自分がチープなおもちゃになった気分でした。安っぽい生地のフデバコに入っている、北野ショップの頭がやたらでかい動物のボールペンみたいな。(大阪でめっちゃ流行ったけど、わかるかな??笑)

カオサン通りに到着。「繁華街」とは聞いていましたが、得意のほぼ事前情報無しで行きました。

結果を先に言うと、夜の3時まで遊んでいました。めっちゃ面白かった。

もう0時に近いのに、生活の全てをそこに根付かせているであろう商売人たちと、世界中から来た観光客がひしめき合い、文字通り活気に溢れていました。

入り口はいってすぐの横手には、私が好きなタイプの紐編みのブレスレットが売っていて。それでテンションが上がって、ここから続いていくカオサン通りが余計に楽しみになりました。

食べ物の手押し屋台がそこかしこに並び、生しぼりフルーツジュースや、私が世界で4番目くらいに好きなトウモロコシ焼き、とってもグロテスクな虫たちの姿焼きまで(これは、何番目にも好きじゃないです、念のため)。

トウモロコシ焼きを食べながら通りを観光していると、本当にいろんな店があることに気づきます。ミュージッククラブとレストランを併設した店、道端でお風呂イスに座って、TATOOとドレットヘアーを施してくれる路面店。細長いセブンイレブン(アメ村にありそうな感じだった)、観光向けって感じの小綺麗なレストラン。

路面店のそれぞれの裏には、商売人の子どもたちが寝ている。そこから視線を上に移すと、やたらと大きい店名の書かれたネオンや、爆音のクラブミュージックがすぐそこに響き渡っている。混沌とした夜。

1年に1回のお祭りのような雰囲気だけれど、ここで毎日、生活の風呂敷を広げている人たちがいる。ここで生まれて育って、大きくなって、そのままここで仕事をするようになる子どもがいる。どんな生活が正しいとか、ない。毎日幸せかも。そうじゃないかも。全くわからない。

ヘナTATOOのアートがキレイでやってみたくなったので、言われるがままに風呂イスに座りました。結果は2つTATOOを入れたけれど、350バーツでした。(1200円くらい?)

私のTATOOを施してくれるのは、白いコットン生地の半袖に、洗いざらしのデニムの半パン、三つ編みというシンプルな出で立ちでをしている15歳くらいの少女。

勧誘をしてきたドレッドヘアのお兄さんと、この少女2人のお店でした。このお兄さんは年齢不詳。少女のお父さんにも見えたし、お兄さんにも見えた。。顔つきがあんまり似てなかったから、全く関係ない他人かも?どんな生活をしているんだろう。

簡単な英語の単語だけを使い、オーダーを伝える。彼女は私の腕を自分の太ももに置き、固定し、早速一筆目を私の腕に入れてきた。

分厚い本10冊くらいの膨大な見本があったのですが、1分くらいで、もう決まった?みたいなテンションで聞いてきたので、その時に目の前にあったフラワーを書いてもらうことにした。

とてもうまい。

気に入ったので、反対の腕の方にも入れてもらうことにした。今度は文字がいいな。

「There is always hope.」

さっと選んだけれど、けっこういいフレーズで気に入った。

彼女は文字を見ても意味がわからないような表情をしていたけれど、とにかくその見本の写真を本から抜き取り、私の腕の真横に置きそれを見ながら、逆から書き始めた!(ローマ字をもし知ってたら、思考が邪魔して逆からは書けないんじゃないかな。)

キレイに乾かそうと腕を若干浮かしながら笑、通りを曲がってみます。

1日1回、あわよくば2回マッサージをしたいという目標があったので、どこかに入ろうと思った。店の前にいたお姉さんに勧誘されたのは、フェイシャルマッサージ。これは、最悪だった。笑

最初の2分くらいで不快感を感じたんだけれど、でもそういう感覚って確かですね。そのあとずっと嫌だった。笑

ピークは吹き出物を断りなしに3つくらい潰されて、めっちゃ痛かった。ニキビは潰さない党派だったので、聞いてません、と勇気を出して反旗を翻すと、ニコニコしながら「え?だっていいよ、これ?」と。ニコニコ。ガラガラのお店にはやっぱり気をつけて。

バンコクには猫がたくさんいるので、猫と遊んだり、通りの景色を楽しんだり。音楽を聞いたり。時間は無制限にあるのに、なんだか楽しくて全部やりきれるのか、と謎の焦燥感とともに早足で歩いていました。とても忙しかったです。

散々遊んだあと、深夜1時半頃、やっとお腹が空いてきたのでレストランに入ることに。この時やることをやり尽くして、やっと暇だな、、と思ったので誰かと話そうかと思った。隣の席には、ちょうど日本人の男性2人組。

私は先ほどのフェイシャルエステで化粧を全てこそぎ取られ、コンタクトの調子が悪くてここ3日ずっとすっぴん、事前情報なしで携帯も持っていないため、店員に話しかけまくって情報を得ているちょっとアグレッシブすぎる態度、どうやら日本人と思われていないようでした。だから話しかけて逃げ出される可能性80パーセント、と思っておとなしくちびちびとカクテルとココナッツスープを飲んでいました。めちゃくちゃ美味しかったです。

深夜3時、タクシーでハイウェイを使っても1時間くらいかかるところをホテルまで帰って、400バーツでした。(1,300円くらい)ああまた安い。この日は時差ボケもなく、よく寝れました。よかった。

Saki

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パリ在住のジャーナリスト、ファッションバイヤー。
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