バイヤー活動時間を1日8時間→外注して仕組み化で2時間作業へ短縮

バイヤーノウハウ

アパレル業界の繁忙期の冬が終わって、かなり嬉しい成果がありました。

去年と今年と、売り上げはほぼ同じなのですが、

去年と比べて、1日の労働時間をかなり減らすことができています。

去年は苦しみながら1日8時間くらいやっていたのが、今は1-2時間にまで減らすことができています。

労働時間を短くする方法

どういう仕組みでやればいいか考えて、体制を変えたからこのようにできたのですが、それにはまず「体制を変えざるを得ない状況」を作ることが重要でした。

メモ:「体制を変えざるを得ない状況」をつくる→「体制を変える」

 

冬は本当にバイヤー業が1年で一番忙しい時期で、毎日何個も注文入るし、その仕入先の店員に連絡したり、スタッフにお願いしたり、送金したり・・をけっこうやらないといけない。

そんな時に、用事で日本に帰ることにしたので。マンパワーでなんとかできない状況になりました。(正確には「しました。」というのか)

1年の中で今月1番売り上げをあげないといけないのに。しかも12月って国際配送とかクリスマスに向けて急いでいる人が多いとか、在庫なさすぎとか、いろいろ問題が起こる季節。(笑)

日本に帰る前は「今帰国してほんと大丈夫かな?」って思っていました。注文爆発して、でも自分はパリにいないから、なんかあった時の「すぐ動く」ができないし、日本にいても会社設立の手続きいろいろやって忙しいだろうし、自分のオンラインショップが「崩壊しないだろうか・・・。」と割とうじうじ悩んでいました。

でも結果は、なんとかなりました。

 

トップにいて指令を飛ばさないといけない立場なのに、いつも自分ですぐ動いてパリの街に買い付けとかに繰り出しちゃう癖があったけれど、絶対に自分で買い付けにいけない環境になったことで、逆に売り上げが伸びました。

秘書さんにも「Sakiちゃんはなるべく動かずに、あなたしかできないことをやったほうがいいよ。」って当たり前すぎることを言ってもらうのですが、すぐ動く癖があり、どっか買い付けに行っちゃってました。(笑)

(パリの街はオシャレで楽しいので、すぐ買い付けを理由に出かけてしまう。。笑)

どうすれば最短でできるか、のルートを考えながらやっていたら、1日1〜2時間の労働時間で去年の12月とほぼ変わらない売り上げを上げられました。スタッフの皆様には本当に感謝しています。

自家製ブラック企業はやめて、できるだけ自由になるために

この帰国時1ヶ月の中には、パソコンでなくスマホだけ持っていた3日間もあって、それで指示・面談・ミーティングをやっていたので、ガチでノマドでなんとかなるな、と感じたのでした。

去年はスタッフがいなくて1人でやっていて、1日8〜10時間働いて自家製ブラック企業を作り出してたから。(笑)外国で暮らしてけっこう孤独で、せっかくパリにいる楽しみも感じられずただ買い付け、梱包、発送とダンボールにまみれながら郵便局のおっちゃんに「まじで毎日何回来るねんこいつ」と思われながら働くしかしていなくて「ここで私は何をしているんだろう??」と、わけがわからなくなって過呼吸になったりしていました。

今のライフスタイルの目的を明確にする

忙しかったら、目の前のタスクに追われて、「なぜ今こういう生活を送っているのか」がわからなくなりがちだと思います。

家族の幸せのために働いているのに、仕事が多忙すぎてほとんど家族に会えなかったり。

パートナーと大切な電話をしたいのに、雑用の電話で着信・発信が埋め尽くされていたり。

パリを楽しみながら暮らしたいのに、目の前の利益に追われて自家製ブラック企業になっていたり。

でも、目の前のタスクは、「緊急性は高いけれど、重要度は低い」ことがほとんどです。

それをしっかり認識していけば、ズレが大きくなりづらいです。

そんなこと言っても「フリーランスで自由だからできるんでしょ、私は仕事的に無理!」っていう人は、その今の環境も自分で選んでいることなので、「だから無理」ではなく「その中でどうするか」を考えるといいです。さもなければ環境を変えるか。私も今の環境は与えられたわけでもなんでもなく、手に入れるために、選択していった結果で。

だから私は「○万円の売り上げをあげたい」が最終目標でなく「どうしたいのか」を意識して毎日の行動を積み重ねることで、1年で状況はかなり変えることができました。

バイヤーとして売り上げを上げることも間違いなく大切だけれど、生活とのバランスが最重要。

それを意識して、体制を整えていくと(コンサルではここを詳しく教えます。)描いているライフスタイルに近づいていきます。

結果、去年と比較するとかなり理想のライフスタイルに近づいてきました。

去年と比較する1日のスケジュール

去年冬:

7:30    起床

9:00 語学学校

13:00  買い付け

16:00  梱包、発送

19:00  ご飯

20:00   お客さんへの問い合わせ返信、リサーチ、仕入先探し、店員と連絡取るなど。

02:00 就寝

って感じでした。スパルタ・・。

対する

今年冬:

AM:起床、 ゆっくり朝ご飯、ニュースみたり、読書

12:00 バイヤー活動(ヨーロッパにいる店員や自分のスタッフと連絡取ったりする)

13:00  昼ご飯

14:00ライター活動(2時間)

16:00 出かける、遊んだり、ご飯食べたり、読書

23:00 帰宅

24:00 バイヤー活動(秘書さんが対応できないお客様への問い合わせ返信、トラブル処理)

読書しながら寝落ち〜

です。

ほとんど仕事してません。。

1日のスケジュール、ほぼ、読書。。。(笑)本当に理想で、最高です。

(最近近所に、無料のCoworking spaceを見つけました。Wifあるしコピー機あるし混んでないし飲みものあるし、神・・・)

オンラインショップ、体制づくりの柱を整える

スタッフの能力によって体制が偏らないように、誰でも同じ成果が出るようなきっちりとしたマニュアルを作ったり、それを持ってベストな体制(どんな部署が必要か、それぞれに何人必要か)を考えてスタッフを採用したり、また、自分自身のモチベーションを一定に保てるように、メンタルの勉強をしたり。

(フランスの有名紅茶ブランドMARIAGE。本当に美味しくて癒されます。)

女性はメンタル管理がかなり重要

女性は特にメンタルの上下が激しいので、それがビジネスに直で影響することが多いです。ホルモンの影響も多分にあります。そこで毎回やる気にムラがでてしまっていたら安定しないので、メンタルやモチベーションの管理を徹底しています。

今は体制を作ってできたその自由な時間を、メンタルコントロールなどの勉強に当てています。

メンタルコントロールや、掲げている目標に近づきやすくなるためのモチベーションの保ち方について勉強、読書していて、、それが起きた瞬間から寝るまで夢中になるくらい、とっても面白いです。

次はそれについて記事を書いてみたいと思います。

ではまた〜。

Saki

212,774 views

パリ在住のライター

プロフィール

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。

Profile

パリ在住のジャーナリスト、ファッションバイヤー。
ABOUT