とろける柔らかさの、チーズの王様ブリー・ド・モーを求めて(フランス旅行記)

こんにちは。

週末の朝。

目覚めて、すっごく天気が良くって、窓からの日差しが気持ちよかったので、突然「どっか行きたいな」って思いました。

で、どっか行きました。

気まぐれプチ旅行の行き先はゴロゴロしながら「パリ郊外 近い」でいろいろ調べて、一番気になった「Meaux(モー)」ってとこに行くことにしました。

ここはチーズの王様「ブリー・ド・モー」の産地。最近チーズにはまっているのでここにしようって思いました。

(わあもう写真だけでやばい///)

パリの交通のための主要駅Gare L’Est(東駅)から出発

モーはパリからめっちゃ近いです。パリの交通のための主要駅Gare L’Est(東駅)からSNCFって列車で1本、たった30分です。パリ内のちょっと遠いところに行くのとそんな変わらない。

ちなみにGare L’Est(東駅)が交通のための主要駅って書いたのは、栄えているわけじゃないってことです。パリより東への交通の主要駅で、ストラスブールとかフランス内の地方にもいけますが、渋谷、梅田的な感じではないです。めっちゃ治安悪いバージョンの品川?(笑)って感じ。

治安悪いのでこういう時意外はあんまり行かないかな。でも近くのサンマルタン運河はロケーションが素敵なので、春夏ピクニックに行ったりはします。

1ヶ月の定期券Navigo(ナビゴ)が許すZone5の範囲内でいけるので、Navigo持っている人はお金かからずにMeauxまで行けます。そして余裕で日帰りで・・・。

さて、SNCFに乗り込み、どこに座ろうかとキョロキョロ。車内は比較的綺麗なのですが、がっつりカレー食べてる人、爪切ってる人など個性溢れる方々が目に入り、なかなか座る気が起きず、、、。

やっと座って、列車は出発。

列車では携帯でちょっと仕事をしながら、窓の外の景色を見たり。

発車して早々、すっかり旅行気分に。というのも、フランスはパリから一歩出たら、牛、畑、牛、畑、林。みたいな。やっぱ農業の国なんだなあ。

パリと、パリ以外のフランスって、本当に違う国みたい。パリ以外出身のフランス人って、パリのことあんまよく言わないよね。。地元に帰りたがる人も多い印象。

ちなみに、私は今日もパリでけちょんけちょんにされたけれど、元気です。(笑)

Meaux(モー)という町

Meauxの駅にはすぐに着きました。そして、思った。

「人がいない・・・!」

土曜日だけれど、ほとんどの店は閉まっているし、観光客含めて30人くらいしか人を見なかった気がする。

ガイドブックにもあまり載ってないとか。なんだとか。だからかな。

街のそこかしこにスピーカーが取り付けられていて、同じ音楽が流れていて、最初何かなーって思っていたけれど、すぐわかった。必要やわ、音楽。

音楽なかったら、けっこう何しにきたんやろ感が、漂う。(笑)

でものんびりしにきたい人は全然混んでないし、散歩したり大聖堂みたりして、リフレッシュできると思います。

私は自分のムードにぴったりだったよ。

今回はブリー・ド・モーの生産工場に行くのが一応目的だったので、近くにあった観光所で行き方を聞き。

駅から歩いて30分くらい、バスで10分とのこと。

バスが30分に1本だったので、歩いて行くことにしました。でも本当に人がいなさすぎて、もし悪い人にさらわれても、他の誰にも気づかれないだろうなと思いました。

パスポートは持ち歩いた方が良い

ちなみに最近、検問が厳しくなっているみたいだから、フランス内歩くときは身分証明書になるパスポートは持ち歩いていた方がいいみたいです。

私は検問されたことないけれど、最近日本人の観光客の男性がパスポート持っていなかったから身元不明と言うことで、48時間拘束されたみたい。旅行中の2日間って辛いね。。

可愛いお家を見たりしながら散歩しました。田舎はお家が大きくて見るの楽しいです。

割とガチで山を超え川を超え、

Fromage de meaux saint-faronに到着

やっと着きました。

でも営業時間を見ると、着いた14じ半はちょうど休憩時間。近くはカフェもなーーーんにもないので、寒空の下、心を無にして待ちました。

ここ3ヶ月くらいで一番辛かった。(笑)

いかに日々ありがたい環境で生きてるか、考えさせられました。(大げさ・・)

フランスのお店は昼休憩がわりとガッツリあるよ

ちなみにフランスは、小さい雑貨屋さんとか、ギャラリーとかお昼休憩で閉まるところが多いです。

14-17時は閉まってる、なんてところも。どんなけ休むねんって思いますけどね。まあ営まれている方にとっては、素敵なライフスタイルだと思います。

再び営業が再開された頃、中に入り見学。

要予約で、4ユーロで見学コースもあるみたい。私は朝起きてそのまま来たので、なし。(笑)

チーズを買うが目的なので、いいんですよ?

Meauxの名産はもう一つがマスタードだそうで、そちらも販売されてました。美味しそうね。

 

ジュ・ド・ポム(りんごジュース)も売っていました。

そして、ご対面・・・。でかい。

想像以上に大きいブリー・ド・モー。直径37cmもあるのに、厚さはたったの3cm!! それでいて、組織が柔らかいので、層みたいなものを細かく見ることができて、見た目も美しい。

完璧にインスタ映えするやつです。でも厚みがないので輸送には不向きだそう。そういうネガティブ要素が、レアな雰囲気を醸し出してチーズの王様への地位をさらに押し上げたのかもね・・・。

ど迫力の1Kgはほぼ1ホール

1Kgの量をあまりわかってないまま「1kgください」というと、ほぼ1ホールな量がドーン!!と量りにのってきたので、、、ちょっと焦って・・・。

やっぱこのくらい、と一斤を依頼し直しました。

300gで4.7ユーロでした。王様、もっと高いかと思ってたのに安い・・・!

王様ったら庶民的。

チーズを買えたので、すっかり満足です。

食べてみると、想像以上の濃厚さ。甘さ。柔らかさ。香り。クセになりそう。

バゲットとワインがあれば、もう止まらないです。すでにけっこう食べてしまって、1ホール買っても良かったなって思いました。

帰りはもう歩くのに本当に、心から飽きてしまったので、バスで帰りました。

 

ウェアラブルメガネの85才を発見する

そして、Meaux gare(駅)で列車を待っていたら、待合室の前の席に1人座っていた85才くらいのおじいさんがずーっとひとりで話してるのを見かけて。

最初はぼけてはるんかなって思ってたけど、どう聞いても、ものいいがしっかりしすぎだし、なんだか聡明な議論をしてはる。

しかも、いやちがう、これは‥。とかノンストップでしゃべり倒していて(フランス人はだいたいそうか)どう聞いても「会話」!

けどイヤホンもAirpodsも見えない。右耳も左耳も帽子のつば下あたりものぞかせてもらった(←気になりすぎて)けど、なにも相手がいると認識できるそれらしきものが見当たらない‥!気になりすぎて泣きそう・・・!

列車は来そうだし、おじいちゃん問題は解決していないし、どうしよう・・・!

最終「もしや、メガネか・・・?」と、ウェアラブルメガネをネットで調べたら、ネットのそれと、おじいちゃんの目を縁どっていたそれ、形一緒やった‥!!!!すごい、ウェアラブルメガネをつかいこなす85才。

(ウェアラブルメガネの画像は引っ張ってこれなかったので、どこぞのおじいさんをどうぞ)

信じられないほどおいしいこのチーズの感想が、このおじいさんによってけっこう覆されて、しばらくそれで頭がいっぱいでした!

チーズが好きな人、ぜひMeaux(モー)に行ってみてね。

ワインに合いすぎるBrie de Meaux(ブリー・ド・モー)爆買いして!!

Saki

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